この記事でわかること
- COOL CHOICEとは
- 静鉄の環境に関する取り組み
- 大規模イベントを手掛ける社員の仕事内容
目次
電車・バスの利用で、脱炭素社会の実現に貢献できる
公共交通機関での移動により、車で移動するよりも一人当たりが排出するCO₂を削減できる「スマートムーブ」は、当社の事業である鉄道・バスを通じて、脱炭素社会に貢献できるアクションのひとつです。そこで1回目の「COOL CHOICE inしずおか」開催時には、静岡市内の電車・路線バスを終日、すべての方に無料開放する取り組みを行ったところ、県外の方も来られるなどとても大きな反響がありました。
地域の子どもたちには将来、「環境を意識した選択」をしてほしいから
そこで2回目は、より地域に根差した活動にしていこうということで、対象を静岡市内の小学生に絞りました。これは子供たちが将来大人になったとき、環境を意識した選択をしてもらえたらという想いがあったから。静岡市教育委員会を通じて、市内約3万2000人の小学生に11月の第3・4週の土日祝日5日間のいずれか1日で利用可能な「静岡鉄道・静鉄バス1日フリー乗車券」を配布しました。
さらに、電車やバスに乗って移動する目的地として環境啓発イベントの実施も企画。静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」をメイン会場に、企業・自治体・学生など43団体による出展ブースや脱炭素アクションを体験できるワークショップなどを展開しました。
初めて手掛けた大規模イベントの企画・運営
前回のイベント開催時、私は広報担当として関わっていたのですが、イベントを主催する未来事業創造部に異動になったのはその翌年でした。これを機にイベントの企画・運営のほか、プロジェクト進捗管理や社内調整などさまざまな業務に携わることになったものの、大規模なイベントをほぼ新規で企画するのは初めての経験! 当然ながら不安も感じましたが、同時にとてもワクワクしたのを覚えています。
出展企業の方々とともに「体験型の会場づくり」を実現!
特にこだわったのは、「環境啓発」と「楽しい」を両立させること。といってもこれがなかなか難しいのですが、子どもたちが気軽に楽しみながら学べるよう、例えばゼロカーボンクイズ大会や運動などの要素を取り入れた「体験できる会場づくり」を意識しました。
ブース出展団体の方々に対しては、事前説明会で出展に関する当社からの説明だけでなくお互いに交流できる場を設けました。そこで多くの方々が他社の取組みや出展内容に刺激を受けられたようで…。自社のPRだけでなく、どうすれば子どもたちに伝わるか、楽しんでもらえるかという目線で試行錯誤していただいて、中にはイベント前日まで展示や装飾をブラッシュアップされていた企業様もいらっしゃいました。こうしたご協力のおかげで、私たちが目指していた体験型ブースが実現できたと感じています。
イベント当日、「脱炭素社会に向けた取り組みの輪」が広がった!
ありとあらゆるタスクをこなしながらの数カ月間。思っていたよりもはるかに大変な日々ではありましたが、イベント当日に開場を待つお客様が列をなして待たれているのを目にしたとき、大きな喜びを感じることができました。その後は現場の運営に奔走してしまい、主催者としての振る舞いもなかなかできず反省しきりだったのですが…。
数日後に届いた記録映像には、当日じっくりと見ることができなかった会場の様子が映し出されていました。子供たちの楽しそうな笑顔、出展ブースの皆さんがお客様一人ひとりに向き合う姿…。脱炭素社会に向けた取り組みの輪が広がっている光景は、まさに私たちが目標にしていたものでもあったんですよね。大きな達成感を得ることができた瞬間でした。
持続可能な社会を目指して
国内の温室効果ガス排出量を消費ベースで見ると、6割が「家計消費」に起因していると言われていて、2050年のカーボンニュートラルを実現するためには、一人ひとりのライフスタイルの転換がとても大切です。そのことを電車やバスをきっかけにもっと知っていただくために、「COOL CHOICE inしずおか」を今後も続けていきたいと思っています。
環境問題への対応は、ひとりの力、一社の取り組みから得られる効果は小さくても、たくさんの人、地域全体で取り組むことで大きな力になるものだと思います。当社だからこそできるこうした取り組みに誇りを持ち、「環境」をキーワードにしながら、新たな形で静岡のまちづくりに貢献していくことができるんじゃないかなと思っています。
※この記事は、2024年2月に取材したものです。記事中の内容や社員の所属部署・役職は取材時のものです。