この記事でわかること
- マネージャーの歩んできたキャリア
- 入社からこれまでの経験を通じだ学び
- 静鉄社員が描く今後のビジョン
目次
入社1年目 / 貸切バスを運営するグループ会社への出向
貸切バスを運営するグループ会社に在籍型出向しました。企業の慰安旅行や自治会の親睦旅行、小学校の社会科見学…と、さまざまなお客様に貸切バスの提案営業を行い、ときには添乗員として同行することもありました。
ここで感じたのは「現場力」の大切さ。運転手の方、受入施設の方など多くの方のご協力があって成り立つ中で、何をどのように伝えれば気持ちよく動いていただけるのか、静岡の街のために何ができるかを模索する日々でした。現場で出会う皆さんに、大切なことを数多く教えていただいた2年間だったと思います。
入社3年目 / グループ全体に関わる重大なミッション&新規事業開発を担当
静鉄グループとして、世の中が望んでいるものを企画という形で生み出したい、との思いが叶い、企画部へ。新規事業の企画・開発とともに任されたのは、静鉄グループ全体の中長期経営ビジョンの策定、社是・経営理念の改訂! 入社してまだ3年目、かつこれまで現場にいた自分には想像もつかない重大なミッションでしたし、上司との2名体制ということもあって、なんてチャレンジングな会社だろう!と(笑)。
当時の上司があらゆるフェーズで口にした「(できない理由を並べるのではなく)どうやったら実現できるか」という考え方をこのとき授けていただけたのは、とても大きかったですね。
私は民間学童保育事業を手がけました(現在はクローズ)。本当のニーズや求められるサービスとは何かを手探りしながら、こだわりをもって突き詰めていくこと、よしやってみよう!と経営層が事業承認できるものをゼロから生み出すこと、その難しさと楽しさを学びました。
入社7年目 / 「人財の重要性」を強く感じ、人事部に異動
これまでのキャリアの中で、現場の方々がいかに気持ちよく働けるかが重要だと感じていたことから、人財開発・育成の領域に興味をもちはじめたタイミングで、第1子の育休からの復帰後に人事部に異動しました。
なかでも、3期連続で担当した新入社員研修には強い思い入れがあります。配属までの限られた期間で社会人として、静鉄グループの一員として何を学んでほしいのか、教育担当として毅然とすべきか、でも近しい存在であるほうがいいのか…、どのように接するのが良いのか常に悩み考えながらでしたが、聞かれたことに対しては、ルールや規則を説明するだけでなく教育担当として一社員として、自分の想いを率直に答えようと意識してきました。接し方の正解は、実はまだ見つかっていないのですが…(笑)
人事部での学びは「今と未来のバランス」。社員の皆さんがより働きがいを持てるようにする施策を考えると同時に、それが人財、そして静鉄グループの成長や未来につながる施策であるかということも考えねばなりません。その両立を目指し、正解のないものを正解に導いていくという難しさを痛感しました。
入社14年目 / 育児休業明けにグループ営業推進部に異動、入社15年目に課長に
入社13年目に取得した第2子の育児休業からの復帰部署は、グループ営業推進部でした。当社直営のリゾートホテル事業、ゴルフ事業(運営はグループ会社に委託)の経営管理を任され、翌年には課長を拝命しました。育休は2014年に続いて2度目になりますが、両立支援の制度はより拡充しているように感じます。
経営管理は売上などの数字を見るわけですが、私はやはりその先にある「人」を見たい。だから対話を大切に考えているんです。現場の方々の努力や創意工夫が売上につながっていきますので、予実管理や分析だけではなく、数字の裏側にある「定性的な状態」を見ていたいなと思っています。
今後のビジョン|グループの課題を横断的に解決できる人財に
仕事と育児を両立する中で、マネジメント職としての自分なりの型を見つけたい。とはいえ、私自身は試行錯誤の連続! ただ、多様な働き方の一つとして誰かの選択肢のひとつになるような働き方にもなっていたら、嬉しいですね。
将来的には、人事にまた携わりたいという思いがあります。直営事業の経営管理の業務を経験して思うのは、グループの人財育成や人財不足への対処を一つの会社でやるのは限界があるのではないかということ。いつか、こうしたグループの課題を横断的に解決する職務に就けたらと思っています。
※この記事は、2024年2月に取材したものです。記事中の内容や社員の所属部署・役職は取材時のものです。