この記事でわかること
- 静岡鉄道の他部署お手伝い制度「静鉄おてつたび」について
- 部署間を越えた助け合いの風土
みんなの100日プロジェクトから生まれた「静鉄おてつたび」制度で働きやすい職場へ
「静鉄おてつたび(以下、おてつたび)」制度は、みんなの100日プロジェクトの一環で誕生した、社員の成長と働きやすさを追求する取り組みです。「日常の当たり前を見直し、生産性向上、ゆとり・余裕のある職場」を目指すチームがこの制度をつくりました。みんなの100日プロジェクトの詳細は下記記事をご覧ください!
「おてつたび」が目指すもの
「おてつたび」は、時期によって忙しさにばらつきがある部署同士が協力し合い、業務の負担を分散させるための制度です。単に仕事の手伝いをするだけでなく、社員が自分のスキルを活かして他部署の仕事をサポートし、新しい知識や経験を積むことを目的としています。
名前に込めた想い
「お手伝い」と「旅」という2つの言葉から生まれた造語です。困っている誰かを助ける「お手伝い」と、他部署での新しい経験やコミュニケーションを通じて、自分自身の視野やスキルを広げる「旅」。静岡鉄道は、この制度を通して社員一人ひとりが成長し、より充実したキャリアを築くことを目指しています。
助け合うことの魅力
さまざまな部署の業務を体験することで、新しい知識やスキルを身につけるだけでなく、自分の興味や適性を見極める機会にもなります。まるで旅をしているかのように、他部署の魅力や異なる人間関係に触れることで、視野が広がり、自分自身の成長につながります。
また、「おてつたび」ではお互いに助け合う文化を仕組みとして確立しています。例えば、「手伝ってほしい実務がある」「他部署の人のアイデアや発想を求めたい」「自分のスキルや知識を他部署で活かしたい」など、社員それぞれが持つニーズに合わせた形でお手伝いができるのが特徴です。こうした仕組みにより、コミュニケーションが活性化され、社内での繋がりが広がるため、会社全体の一体感が強化されます。
実際の案件例
多様な種類と期間にわたり、社員がさまざまな経験を積むことができるのが特徴です。例えば、「日本平ロープウェイでの接客」では、観光で訪れた方への接客を体験し、非日常の業務に触れることができます。また、「藤枝ゴルフクラブの運営補助」では台風被害でリフトが不通となった区間をゴルフカートを運転することでお客様に快適な移動を提供します。
さらに、長期的な案件もあります。例えば、静鉄グループのハウスカード「ルルカ」のアプリ開発プロジェクトでは、約3か月にわたり、アプリの設計や改善に携わることができ、ITスキルの向上が期待されます。また、コワーキングスペースの受付業務に関しては自部署の業務と両立しながら、長期で様々な業種の利用者との接点を通じてコミュニケーション力を高める機会となります。
このように、短期から長期まで多岐にわたり、各社員が自分の興味やスキルに応じて選ぶことができるのが魅力です。
「おてつたび」の制度は、お手伝いを募集した部署にとって大きな助けとなり、実際に「人手が足りなかった時期に非常に助かりました」という声が多く寄せられています。また、参加した社員も「普段の業務とは異なる経験ができて、自分のスキルや視野を広げるやりがいを感じました」と話しており、両者にとって有意義な機会となっています。静岡鉄道には、社員同士の助け合いが自然に行われる環境が整っており、実際にマッチング率が100%という結果がその証拠です。
これからも、静岡鉄道では「おてつたび」などを通じて、部署を越えた助け合いの文化をさらに発展させ、会社全体としても、社員個人としても成長を続けていきます。